ホモシステ

見えてきた認知症の回復 「ホモシステイン酸の役割」

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近年あらゆる方法またはアプローチによって行われている認知症の回復について、ある興味深い論文があります。

長谷川亨(はせがわ とおる)佐賀女子短期大学名誉教授は、アルツハイマー病の一因とされるホモシステイン酸の研究をされておられる方です。

 

長谷川教授は認知症研究の第一人者で30年に渡るアミロイド仮説を反証する学説、ホモシステイン酸仮説に基づき現在、ホモシステイン酸抑制ワクチンの開発に成功された方です。以下に論文を抜粋しながら解説を交えていきますので、多少の文脈の前後や図表番号等は無視して大まかな内容をつかんでいただければと思います。

 

注)頻出するワードとして

AD アルツハイマー病Alzheimer’s disease HA ホモシステイン酸HomocysteicAcid HBF 水素頭脳食active Hydrogen brain food アルツハイマー病の原因であるホモシステイン酸を還元する食品

 

91名のアルツハイマー患者における頭脳食としての水素の臨床的非盲検試験

まえがき

現在のところ、AD(アルツハイマー)分野においてアミロイド仮説がいまだ有力である。しかし、この仮説はADの認知機能障害を回復させることはできなかった。なぜだろうか?多くの科学者が、アミロイド治療法は、神経損傷の進んだAD患者にとって手遅れであり、アミロイド治療法はその損傷に歯止めをかけることができなかったと考えている。それは本当だろうか?もしアミロイドが真の病原体であるとすれば、神経損傷を止めることができ、彼らの認識機能が回復または低下するのを止めることができるのではないだろうか。

我々は血中HA(ホモシステイン酸)を減少させる頭脳食を開発した。91名の患者が2ヶ月にわたりこのサプリメントを飲み、彼らの認知行動はNMスケールによって計測され、全患者(100%)での強い回復、さらにAD患者の最終段階でさえもそのような認知力の回復を観測した。最初の非盲検の結果から、我々は血中HAの原書によって、認識行動の回復またはADを認知的予備力へと戻すことに成功した。

資料と方法

我々の非盲検の臨床試験は佐賀大学病院の倫理委員会により承認された。

 

先ずは緑茶がアルツハイマー病予防に良いということは良く知られていますが、それについて臨床がおこなわれました。結果は以下の通り。

緑茶摂取試験。6名の女性がこの臨床試験の協力に合意した。緑茶の葉をパウダー状の1gのカプセルとした。協力者等は2ヶ月間毎食このカプセルを摂取した。この臨床試験の前後で、彼らの血液1㎖およびスポット尿がHA数値の測定のため採取された。さらに彼らのMMSEスコアも臨床試験の前後で測定された。

 

この結果、緑茶の治癒的効果は一時的なものだった。この治癒的効果は継続的には観測されなかったのだ。すなわち、3ヶ月後、この治癒的効果は消えてしまったのだ。おそらく緑茶は薬物代謝酵素を誘発するものだと考えられます。

 

 

そこで水素頭脳食HBF(active Hydrogen brain food)を摂取した患者さんはどうだったのでしょうか。

 

様々な養護施設にいるアルツハイマー病を患っている患者91名。男性30名(56-85歳)、女性61名(68-91歳)。彼らの分析結果は補助データで更新されている。彼らは我々の頭脳食であるHBF(active Hydrogen brain food) を2ヶ月間摂取した。彼らの親族が書面にてこの臨床試験を実施することに合意した。養護施設の倫理委員会は我々の臨床試験に同意した。

 

◎我々は、血中HA(ホモシステイン酸)におけるサプリメントの効果を観察した。65-75歳の記憶障害を患う8名の男性の協力者は、我々のサプリメントを2ヶ月間摂取した。彼らの記憶障害はなくなり、血中HAが測定された。結果は図3参照。図3にはっきりと示されているように、彼らの血中HAは我々のサプリメントの2ヶ月間の摂取の後、減少しているのだ。

観察結果から、我々は91名のAD患者における非盲検の臨床試験を行った。その結果は図4参照。患者の100%のNMスコアが高まった。これら全てのデータは統計学的分析によって集約された。結果は表1参照。その結果は非常に素晴らしいものだ。末期患者でさえも、回復経過のようなものが見られたのだ。しかし、彼らは記憶障害を患っていた。だが、彼らは会話を理解し、介護者に挨拶をすることができた。親族を認識することができなかったのだが、サプリメントの摂取後、彼らは親族を認識することができるようになった。ADの中期患者、特にステージ4の数名は、完璧に認知力を回復し、健常な状態まで完全に回復した。

 

このホモシステイン酸の還元を目的として開発された水素頭脳食HBFと緑茶の飲用など臨床を検証していくうちに、MMSEスコアとよばれるものと血中HA(ホモシステイン酸)が関連していることがわかってきました。血中HAはMMSEスコアをコントロールする、または、血中HAは認識行動をコントロールする可能性があることがわかったのです。

もしここに血中ホモシステイン酸を減少させるサプリメントを開発することができれば、アルツハイマー患者に認知力の回復をもたらすことができるということが示されています。

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