予防

MCI(軽度認知機能障害)の約3人に1人はMRIで異常が見つからない現実

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

アメリカのメモリークリニックでは、画像診断もMRI、CT、PET検査のすべてを行うことが当たり前となっています。

 MRIは、Magnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像)の略で、磁気と電波を利用して、あらゆる断面の画像を得ることができる撮影方法です。

 また、CTは、Computed Tomography(コンピューター断層撮影法)の略で、X線を体の回りに当てて、その得られた情報をコンピューターで計算して画像をつくる方法。

 PETは、Positron emission tomography(陽電子放出断層撮影法)の略で、放射性薬剤を体内に取り込ませ、放出される放射線を特殊なカメラでとらえて画像化する方法です。

 いずれも、それぞれ長所、短所がありますが、アルツハイマー病など、こと認知症の早期発見では、PETがダントツに威力を発揮します。

 ところが、日本では、認知症検査でPETを使っている医療機関が極めて少ないのです。それは、なぜかといいますと、PETが保険適用外だからです。PET検査では、 早期胃がんを除く悪性腫瘍、てんかん、虚血性心疾患といった疾患には健康保険が適用されますが、脳PET検査には適用されないのです。

 これは、日本の医療保険制度が「病気ありき」の制度だからで、認知症を早期発見するためにPETで診断しようとすれば、自由診療になってしまいます。そのため、医師も、医療機関も、積極的にすすめることはまずありません。

 

 下記は、某有名大学病院のメモリークリニック(外来)の検査内容です。

・ 頭部MRI

・ 神経心理テスト

・ 脳血流シンチ検査(SPECT)

・ 脳波

 アメリカのメモリークリニックと比べると、なんともお粗末な内容だとは思いませんか?  PET検査も案の定、行っていません。一流大学病院と称されている医療機関でも、この程度なのです。あとは「推して知るべし」です。

 

以下参考文献として

 

放射線医学総合研究所(放医研) 分子イメージング研究センター 分子神経イメージング研究プログラム 研究員の島田斉氏は、2014年4月20日に開催された「放医研 一般公開」において、次のようなことを述べています。

「認知症の可視化技術の一つは、X線CT装置やMRIである。例えばアルツハイマー病では、脳内の海馬が萎縮することが知られており、その様子はX線CT装置やMRIでとらえることができる。ところがCTやMRIの画像が正常であることは、認知症を否定する根拠にはならない。実際、軽度の認知症患者の約3人に1人は、MRI検査では異常が見つからなかった」

参考文献:日経デジタルヘルス

http://techon.nikkeibp.co.jp/article/FEATURE/20140421/347764/?ST=ndh

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。