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レビー小体型認知症についての特徴や症状、検査方法は?

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レビー小体型認知症とは

レビー小体型認知症は、レビー小体と呼ばれる「神経細胞にできる異常なタンパク質のかたまり」が、大脳皮質や脳幹に出現して起こる認知症です。アルツハイマー型認知症に次いで多い認知症で、アルツハイマー型が女性の発症率が高いのに比べレビー小体型は男性のほうが多く、女性の2倍といわれています。またレビー小体型認知症は高齢者によく見られます。

 特徴として、記憶障害や理解力・判断力の低下をきたしますが、病初期から中期にかけては、記憶障害はあまり目立ちません。それよりも、視覚的にものごとをとらえることが難しくなり、図形描写が障害されることが多く見られ、実際には存在していない子どもや小動物、虫などが見える幻視が現れることもしばしばで、とくに暗くなると現れやすくなります。これは視覚をつかさどっている後頭葉と呼ばれる部分に病変が出るため、異常が起こるものです。

 

レビー小体型認知症の症状は?

手が震える、動作が緩慢になる、筋肉がこわばる、体のバランスをとることが難しくなる、などのパーキンソン病(動作緩慢・筋強剛・姿勢反射障害など)と似た症状があらわれることも大きな特徴です。また、アルツハイマー型は徐々に症状が進行しますが、レビー小体型は頭がはっきりした調子のいいときと、ボーッとしている状態を繰り返しながら進行するため、周りの人は「本当はちゃんとできるのに、怠惰なだけではないか」と思ったり、その結果無理をさせてしまったりすることがあります。

他にも気分や態度の変動が大きく、一日の中でも、穏やかな状態から無気力状態、興奮状態、錯乱状態を繰り返したり、夢を見て大声で怒鳴ったり、暴れたりするレム睡眠行動障害、うつ症状、自律神経症状・失神など、特徴的な症状がさまざまに出現します。

レビー小体病認知症が疑われる時の検査方法は?

レビー小体病が疑われるときは、糖代謝を診る目的で、FDG(フルオロデオキシグルコース)というブドウ糖に似た薬剤に、フッ素 18 という放射性同位元素を標識にしたものを検査薬として使用するFDG-PET検査とあわせて、パーキンソン病および類似疾患における早期診断や進行度の評価ができる脳画像検査FMT-PET検査をおこないます。これはレビー小体型認知症がパーキンソン病の症状を伴うことがあるからです。

パーキンソン病もレビー小体病も、ドーパミン細胞にレビー小体が溜まる病気ですが、FMT-PET検査をおこなうと、薬剤の集積(取り込み)が少なくなっていることがわかります。つまり、これはドーパミン代謝が落ちているということで、このことからレビー小体型認知症であることが判断できます。

ちなみにFMT-PET検査はFMTという薬剤に、FDG-PET検査と同様フッ素 18 を標識にしたものを検査薬として使用するため、2つの検査を同じ日におこなうことはできません。

レビー小体型認知症の治療

レビー小体型認知症は、アルツハイマー型認知症の治療薬が効果的な場合もあり、試みられることもあります。一般の治療としては、抗精神薬による精神症状のコントロール、運動症状に体する抗パーキンソン病薬、自律神経障害に対しての血圧コントロールになります。ただし、抗精神薬は運動症状を悪化させる作用のあるものが多く、逆に抗パーキンソン病薬は、精神症状を増悪させることがあるため、薬剤調整が難しい場合があります。

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