症状

親が認知症。自分ももの忘れが多くなってきて不安だった「若年性アルツハイマー病」

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青山宏一さん(仮名)・初診時55歳・男性

 

これまで病気らしい病気をしたことがないという青山宏一さん(55歳・男性 / 仮名)。「俺は、健康にだけは自信がある」という口癖のとおり、会社では部長職を任され、まだまだ働き盛りといわんばかりに、精力的に仕事をこなしていました。

 しかし、そんな青山さんにも、ひとつ気がかりなことがありました。それは、同居している父親が認知症を患っていることでした。

 

――自分も遺伝的に、認知症のリスクをもっているのではないか? 知らぬ間に、進行していたらどうしよう。介護で、家族に迷惑をかけたくない。定年後にやりたいことも、まだたくさんある……。

 

 不安は、どんどん募っていったといいます。

 

青山さんのMRIとFDG-PETの画像ですが、MRIでは、まだ海馬が萎縮しておらず、何の変化もないように見受けられます。しかし、FDG-PETの画像では、連合野での薬剤の集まりが悪くなっていて、糖代謝が低下していることがわかります。

 また、脳内の血流量の変化をみるため、MRI測定を行いましたが、血流の異常は認められませんでした。

 冒頭でもいいましたが、この結果、青山さんは、MRIで症状を感知できる段階ではない、ごく早期の若年性アルツハイマー型認知症であることがわかりました。

 青山さんはその後、進行抑制薬を服用し続けることで、病気の進行を抑えながら、今も元気に生活しています。もし、脳PET検査を受けずに、症状が進んでいたら、奥様やお子さん──一番大切な家族に大きな負担をかけてしまう可能性が高かったのです。

 検査に踏み切った青山さんの勇気が、手遅れを回避したといえるでしょう。

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