症状

正常圧水頭症・慢性硬膜下血腫とは

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正常圧水頭症や慢性硬膜下血腫は、脳を圧迫することによって認知症を発症させる疾患です。

 

まず正常圧水頭症ですが、これは脳脊髄液(髄液)と呼ばれる液体が、脳の中心にある脳室という場所に溜まり、周りの脳を圧迫することにより、認知機能の低下、歩行障害、尿失禁などの症状があらわれる病気です。特に、特発性正常圧水頭症では歩行障害が重要な症状で、最初にあらわれることが多く、認知症があらわれる他の疾患と区別するポイントにもなります。

具体的には、・小刻み歩行・開脚歩行(両足を広く開いた歩行)・すり足歩行などが見られ、進行すると歩行困難や、立ち姿勢が保てなくなります。

 

一方、慢性硬膜下血腫は、軽い頭部外傷(打撲)がきっかけで、頭蓋骨の下にある、脳を包んでいる硬膜とくも膜の間に血液が少しずつ溜まり、血腫となって脳を圧迫する病気です。タンスの角に頭をぶつけた程度の比較的軽微な外傷でも起こることがあり、必ずしも頭部打撲の程度に比例して起こるわけではありません。きっかけとなる頭部外傷の直後は、特に神経症状もなく、頭部CTで異常が認められないことが多く、本人もまったく気にとめていないというケースがほとんどです。そのため、詳しい検査を受けることが少ないのですが、その後、3週間から数か月かけて血腫がつくられ、頭蓋骨内側の圧が高まり、頭痛や吐き気、嘔吐があらわれます。

 

また、血腫による脳の圧迫症状として、片麻痺(半身の麻痺)、言語障害などの初発症状が出ることもあります。軽度の意識障害として、自発性の低下(元気がない)などがみられることもあり、血腫が大きくなるにつれて、認知機能の低下、上体の傾斜、歩行障害、よだれを垂らすといった症状があらわれます。このように慢性硬膜下血腫は、症状の出現が頭部外傷後かなり経過して起こるため、本人も家族も、その症状が頭のケガと関係があると気づかないこともあるので、注意が必要です。「おかしいな」と思ったら、できるだけ早く病院に行って検査を受けましょう。MRIやCTを撮れば、慢性硬膜下血腫かどうかはすぐにわかります。

 

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